作品紹介とお店のイメチェン
オールド バカラ 芥子文花瓶のご紹介
今回の展示会で、たくさんの新しいお客様にお越しいただけるようになりました。
とてもうれしいです。
しかし、新しいお客様からは同じようなアドバイスがちらほらと…。
「外観がね… 入りにくいよね…」
はい…((+_+)) 確かにそうなんですよね…。
ということで!!
DIY担当の大野は、ちょこっと雰囲気を変えるべく、アレンジしてみました。
手作り感満載なのですが(笑)
ちょっとでも入りやすくなっていればと願ってます。
お声がけいただいたお客様、いかがでしょうか??
そんな風に外観が気になりだすと、合わせて目が行くのは、この時期にフェンスに咲く芥子のような花についてです。
スタッフ中谷とも「ポピー(芥子)っぽいね」と話していたのですが、調べてみると悲しい事実が発覚!!
「ながみひなげし」という名前の花で、あまり好かれていないようです(/_;)
繁殖力が旺盛すぎて、他の植物へ影響を及ぼすんですって…
こんなにかわいいのに…
それでも、いつもギャラリーの窓から咲いて、風に揺られる様子を見ていると、愛らしく思ってしまいます。
悲しいままではよくないので、ポピー(雛芥子)つながりの作品をご紹介(^^)/
雛芥子はもともとヨーロッパの品種です。
フランスの国旗は青=矢車草(矢車菊)、白=マーガレット、赤=ヒナゲシの花で表現されているほど、フランスで愛されている花で、作品の題材になることも多いです。
そして、この作品の注目ポイントは、素地にほどこされたエッチング技法です。
フッ化水素酸により腐食させて模様をほどこす技法なのですが、使用時にでる強烈な匂いが人体に影響を及ぼすということで今では作ることができない大変貴重な作品です。
この細やかな地模様による加工は、19世紀末期から20世紀初頭にかけて流行していて、バカラ社だけではなく、サン・ルイやヴァル・サン・ランベールなども手掛けています。
それぞれの地紋の柄には特徴があるので、どのブランドかを見分ける指標にもなり、見比べるのが楽しいです。
そして、バカラで特に多いのがこのシダのような葉っぱ文様のエッチング。
今回の「香水瓶展」ではこのエッチング技法が使われた作品を集めたコーナーも作っておりますので、期間中にいらっしゃる際には、そんなところにも注目してみてください(^^♪
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京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。
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