器とグラスの勉強会
BLOGKyoto Bisho Galleryイベント告知・報告オールドバカラや西洋のアンティーク和物-柿右衛門・今右衛門・伊万里スタッフ-マダム・セイコ
おいしいお食事と共に器の会
平成最後の日、お客様のご厚意で「器・グラスの会」をご自宅で開催していただきました!
京都美商ギャラリーにて購入いただいた食器を実際に使用される中で、器の歴史背景などをしっかりと伝えたいからと、お声がけをいただきました。
「柿右衛門や伊万里、そしてクリスタルグラスを楽しく学ぶ」
というコンセプトで、京都の老舗料亭や韓国料理で有名な方などを募ってくださいました。今回はスタッフ大野にその大役を任せていただき緊張です(・_・;
ご自宅で…とは言うものの、お客様の手料理は専門の方でも驚くようなお料理なんです。
今回は蝦夷鹿のカレーや、タンシチューなどもあったのですが…
お皿をメインに写真に残しているので、全部はご紹介できませんので、あしからず(>_<)
まずは、前菜のブルスケッタ 3種
そして、コーンスープ🌽
取り分けのお皿は十二代柿右衛門の揃えのシリーズの中から数種類を使用。
この柿画のシリーズは、大正時代に「柿右衛門窯」が世の中に再度有名になるきっかけとなった作品です。
片岡仁左衛門のお家芸といえる「名工柿右衛門」
江戸中期、初代柿右衛門が赤絵の皿を作るのに苦労を重ねる話をベースに、歌舞伎演目用に作られているのですが、その時に十二代柿右衛門が制作したのがこの「柿画のシリーズ」。
歌舞伎は当時、地方に出向く巡業だったので、「柿右衛門」という名が各地に広がり一躍有名になります。
ちなみに柿画の作品が置かれている漆器のお膳ですが、こちらも弊社でテーブルコーディネートの際に使っていた物です。
あまりにも上品な蒔絵がほどこされている作品だったので、ひとめで気にってくださいました(^^♪
※写真撮り忘れてしまって(+_+)
見えにくくてごめんなさい…
主催の方は、伊万里焼きも「金継ぎ」でお直しが入った作品の方が「直してまで大切に使われていた物だから」と選んでくださいます。
大切に使っていただけていると、我々も「歴史をつなぐことができた」ととてもうれしくなります。
そんな想いが分かる方が作るお料理。一品一品に惜しみなく手間がかかっているのが伝わってきます。
この水餃子は、皮も手作りなのですが、好評すぎて一度に400個ほど作って様々な方に配っていらっしゃいます✨
本当にぷりっぷりでおいしい(^◇^)
水餃子が乗ったお皿は、元々お持ちの印判手の染付皿。
明治時代「印判手」は画期的な技術革新であり、創作の幅を一気に広げた技法のひとつです。
時代の一端を担っていたと思うと、愛着がわきますね✨
お待ちかねのクリスタルの見分け方
偽物、本物?
クリスタルガラス? カリガラス?
みなさん、大変盛り上がってくださり、私もうれしくなりました!!
とても楽しいひと時を過ごすことができました。
このように実際に食器を使いながらその作品の奥を知ることができると、皆さまもいつも以上に熱心に聞いてくださったように思います。
緊張もしましたが、楽しい出逢いの場であり、おいしいお料理と共に過ごすことができました。
ありがとうございました。
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オールドバカラ・柿右衛門・今右衛門の専門店|京都美商ギャラリー
京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。
屋号 | 京都美商株式会社 |
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〒606-0804 京都市左京区下鴨松原町29 |
電話番号 | 075-722-2300 |
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11:00~17:00 定休日:水曜日 |
代表者名 | 井村 欣裕 |
info@kyotobisho.com |