京都美商ギャラリー 京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。

Sommelier- 連載3(後半) 美術オークションの舞台裏

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一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第3回目(後半)                  一騎打ちの結末   そのなかで私にとって一生忘れられない出来事があります。   超銘品が出品されるという情報をキャッチして、ニューヨークへ飛びました。...

Sommelier- 連載4 日本料理とバカラの器

一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第4回目 器から感じる料理人の思い   バカラの箸置き   先日、京都のとある料理屋さんに初めて行きました。予約がとてもとりにくい名店という評判を耳にはしていたのですが、これまで訪問のチャンスに恵まれず、今回友人か...

Sommelier- 連載5  日本の芸術がオールドバカラに影響を与えた時代

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一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第5回目            18世紀半ば、フランスではガラスの生産技術がなく、ボヘミアから高価なガラス製品を輸入していました。しかし、ルイ15世は外貨を獲得するためガラスを自国で生産しようと考え、フランスの東、ロレーヌ地方のバ...

Sommelier- 連載6 (前半) 日本の焼き物を学ぶ方法

一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第6回目(前半)              日本の焼き物を学ぶ方法   「どうやったら目利きになれるのでしょうか」という質問をよく受けます。   自分のことを振り返ると、身近な師匠は父親ですが、細かく手...

Sommelier- 連載6(後半)  日本の焼き物を学ぶ方法

一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第6回目(後半)              まずは1万をもって、いざ骨董店へ     皆様はワインをどうやって覚えましたか?身銭を切ってワインを買って覚えたのではないでしょうか。実は器もそれとまったく同じ。そこで私は...

Sommelier- 連載7 (最終回) 美術工芸品の「格」=「人格」(前半)

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「Sommelier」1年2カ月続きました連載、最終回です。 一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:最終回(前半) 「美術工芸品を選ぶときにこだわっていることはなんでしょうか?」と問われ、一言で答えるとしたら、私は、「作品の品格」と答えるでしょう。 料理にも格が...

Sommelier- 連載7 (最終回) 美術工芸品の「格」=「人格」(後半)

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「Sommelier」1年2カ月続きました連載、最終回です。 一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:最終回(後半)   初恋の人     その壺が井村美術館につい先日、到着しました。自分の眼力が試される瞬間……。          そこには40数年前に一目見...

ハンケイ500m(Vol.41)- 連載1 柿右衛門誕生に秘められたドラマ

-ハンケイ500m 連載1- 京都の「本物」を特集するフリーペーパーに6回の連載を掲載:1回目                             長崎の出島からヨーロッパへ   明朝騒乱による景徳鎮の衰微            ヨーロッパ各地を巡っていくと、美術品を通してその土地の隆盛...

ハンケイ500m(Vol.42)- 連載2 東洋磁器への熱望から誕生したマイセン窯

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-ハンケイ500m 連載2- 京都の「本物」を特集するフリーペーパーに6回の連載を掲載:2回目                   ヨーロッパで白熱する柿右衛門蒐集  元禄年間、肥前有田の磁器はヨーロッパのオークションで熱狂的な喝采を博します。なかでもぬきんでていたのが、ポーランド国王にしてザクセン選帝候で...

ハンケイ500m(Vol.43)- 連載3 日本に稀なるヨーロッパ型の美術商

ハンケイ表紙3

-ハンケイ500m 連載3- 京都の「本物」を特集するフリーペーパーに6回の連載を掲載:3回目                       名品の発掘・蒐集・研究を重ねオールド バカラの第一人者へ    まだ二十歳そこそそこの学生の時、父親の代行でいきなりロンドンのオークションに飛び込み、右も左...

館長井村が語る-教科書には乗らない美術史-

シャルロッテンブルク宮殿 ポースリン・キャビネット

連載コラム -Sommelier  ソムリエ- 一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌に7回の連載にてオーナー井村による連載を掲載 江戸から明治にかけて、日本や西洋でどのような美術史が繰り広げられていたのか、また、美術商だからこそ経験できた体験談など、ここでは、その詳細をお伝えします。 連載はこちらか...

ハンケイ500m(Vol.44)- 連載4 パリ万博の衝撃 ヨーロッパを席捲したジャポニズム

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-ハンケイ500m 連載4- 京都の「本物」を特集するフリーペーパーに6回の連載を掲載:4回目 エミール・ガレが影響を受けた東洋の禅的境地    幕末、1867年、日本が初めてパリ万博に出品したのを機に、ジャポニズムの衝撃が走ります。美しさを極めた技巧や表現、その感性にヨーロッパの人々は魅了さ...