オールドバカラのフロアランプー”de la tsarine”-
2021年、初仕事はフロアランプの組み立て!
京都美商ギャラリーは1月中、在庫整理のため休業させていただいております。
その間に年始に届いたフロアランプの組み立てを行いました(^^♪
その間に年始に届いたフロアランプの組み立てを行いました(^^♪
2m30cmほどあるオールドバカラ(1950年頃)の作品。
本作品の由縁をたどると、遡ること150年前の1867年、「万国博覧会」にてナポレオン三世の主賓として呼ばれたアレクサンドル2世のための特注品として作らた燭台があります。
アレクサンドル2世は、この燭台を、妻であるマリア・アレクサンドロヴァーナ妃の個人宮殿たのめに用意したことから、このランプは”de la tsarine”と呼ばれました。
弊社が今回購入したのは、その”de la tsarine”を1950年頃に復刻した作品です。
バカラ社は英国のシャンデリア業界と競争し、1840年頃にフランスでシャンデリアと燭台を製造する最初の工場となり、1855年の万博では高さ5.25mの燭台を展示し会場を驚かせました。
その後、1888年には電気化が始まり、ろうそくから電飾での注文に対応していきました。
そんなバカラの燭台を見たフランスのニコライ皇帝も特別注文をし、現代まで語り継がれています。
バカラ社が手掛けた燭台は、各国の宮殿をきらびやかにしたことでしょう。
2021年のギャラリーは…
そして、そんなフロアランプを年末に購入した京都美商の2021年の最初のお仕事は組み立てです。
これがまた大変な作業でして…
長身の社長が大活躍でした!
長身の社長が大活躍でした!
配線なども現代とは違うのと、的確な説明書があるわけではないので、迷い迷いながら3日人がかりで2日かけて完成いたしました!
といっても、大野は、横からひっかけたりと簡単な部分を手伝った程度で、本当に大変な個所は社長と男性スタッフの松村さんが行いました!
当時の宮殿に仕えていた方々って、本当に大変だったと思います。
しかし、このように実際に組み立ててみると、大変細かく設計されていることや、気配りが至る所にあることが伝わってきます。
どんな方が発注したのだろう…なんて話しながら作業を行いました。
2月のオープンから当面はギャラリーに飾っております。
ギャラリーが豪華ですコロナ禍ででにくい日々ではございますが、お立ち寄りくださいませ。
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京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。
屋号 | 京都美商株式会社 |
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〒606-0804 京都市左京区下鴨松原町29 |
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11:00~17:30 定休日:水曜日 |
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info@kyotobisho.com |