2019年☆夏☆買付旅行記-⑩ パリのオークションハウス
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毎日ご盛況なオークションハウス
スタッフ買付旅行記-6
皆さんは「オークション」と聞かれたらなにを思い浮かべるのでしょうか?
私は、この業界に入るまで、オークションと言ったら「Sotherby’s」や「 Christie’s」を思い浮かべ、海外映画などで高額な美術品を競り合ってる場面を思い浮かべる程度で、違う世界のことと考え、あまり自分自身になじみのないものでした。
最近は「ヤフオク」とかがあるので、なじみのある方は多いのかもしれませんが、それでも私のような感覚の方って多いのではないでしょうか?

しかしですね、パリでは、オークションハウスが街の真ん中にあり、連日オークションが開催され、とっても盛り上がっているんです!
オークションハウスの概要
会場は大きく二つのパーツに分かれています。
①オークション前に作品をずらっと並べた下見ができるお部屋が数フロア
1フロアに5部屋くらいあります。×2フロア
家具や、絵画、時計やジュエリーとなんでもあります。

②実際にオークションが行われる部屋が数部屋あるフロア
1フロアに5部屋ほどあり、お休みの曜日以外は、5種ほどのオークションが行われます。
始まる前から人だかりができてます。

オークションを仕切ることができるのは国家資格を持ったバイヤーだけです。
そのバイヤーとなる人が、お部屋にたくさんの作品を並べたものが下見会場となるわけで、一定の間自由に見ることができ、日時がきたらオークションする
という流れで、とても合理的、かつ、わかりやすいシステムが構築されてます。
偶然にも興味のある分野のオークションが開催するところだったので、見学していきました。
これがなかなか迫力もの!
まずは、みなさん席に着く。席につけない人は立ち見で参加できます。
黒エプロンの方が前に作品をもってきて、作品の説明を行います。
そして、スーツを着ているのが、ハンマーを下すまでの間、競っていきます。
オークションが繰り広げられる間、競っている金額が上のテレビに映っているため、今、何円になっているのかもわかります。
各国の金額が表記されているので、日本円でいくらになっているのかも分かるため、たとえ言葉が通じなくても入札ができてしまうのです。
会場外のテレビにも、会場内の様子と競っている金額が確認でき、一目瞭然!
本当に合理的なシステムが整っていて、感心しました。
毎日開催されていて見学も自由となると、自然に作品の価格感もついてきてしまうってことですね。
「こんなオークションハウスが日本にあれば、もっと気軽にオークションを楽しむことができるのに…」
という気持ちになりながら、今回の濃厚な旅も終了いたしました。
これから、買い付けに行く度に、新しい発見ができたらいいなぁと思います。
今までの「旅行」とは全く違う目線で見た旅となりました。
ではでは、次はまた秋の10月に来る予定なので、楽しみにしております!
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京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。
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