説明

1841年のリリースから受け継がれるデザイン

バカラといえば「アルクール」と言っても過言ではないシリーズのラインワイングラスをご紹介いたします。

HARCOURT-アルクールという名前の由来は、ノルマンディー地方でフランス最古の貴族のアルクール伯爵家の婚礼のために1825年にデザインの原型が作られたことからとされています。その当時の原型は、現在のデザインとは異なりますが、1841年のカタログには、現デザインが掲載され、180年続くロングセラーの作品と言えます。

大きく大胆にカットされた6面の輝きが堂々とした印象を与えますが、クリスタルの鉛の質が高いほど屈折力の輝きが増すといわれています。
通常、クリスタルガラスとは、酸化鉛が24％を超えるものを指しますが、バカラは30％以上というこだわりを持ち、物作りを続けています。

　　　　
ナポレオン1世が遠征に持ち歩くことのできる堅固かつエレガントなグラスなグラスを原点に作られた「アルクール」は、以降も、ナポレオン3世など世界の王族に使用され、1917年にはローマ法王によってカトリック総本山のバチカンで使用するために選ばれるなど、長い歴史と伝統があり、バカラにとっては特別なグラスシリーズとされています。

1936年以降の作品には、エッチングでバカラのマークが入るのですが、グラスの内側からのぞき込むと、バカラのマークが見えるのも、ちょっとした楽しみです。

     
次に「ラインワイングラス」についてですが、ステムが長く、ボウルの部分に色がついているグラスのことを指し、19世紀末には、ドイツのライン川流域でできた白ワインがフランスで熱狂的に流行り、このワインの軽い味わいを生かすためにラインワイン用のグラスが盛んに作られるようになります。
当時のワインは濁りもあり美しい色合いではなかったため、ボウル部に色をつけたと言われています。

ラインワインは６色あり、光に合ったった時のカットの屈折と色彩の美しさから、まるでルビー、サファイヤ、エメラルド、アメジストなどの宝石のように伝えられています。

今回は、アルクールのラインワイングラス（赤と青）のセットをご用意いたしました。
ご自宅でお過ごしの時間、少し贅沢にワイングラスも選んでみられるのはいかがでしょうか。

【参考】
赤と青のペアとなります。
エッチングのマークがあります。
とくに目立った傷などはありませんが、アンティーク特有のスレなどがあります。

オークションは終了いたしました。
誠にありがとうございました。

また、お電話、店頭にて直接の応対も承っております。
KYOBIオークション
tel : 075-722-2300
担当：大野
定休日：水曜日

作品の状態と取り扱いについて

アンティークの作品には、気泡やガラスのヨレ、製作過程でのキズ、スレなどある場合がございます。
現代のクリスタル製品の取り扱いと大きな違いはありませんが、衝撃を避け、電子レンジのご使用はお控えください。
洗浄は、熱湯や研磨剤を避け中性洗剤をご使用ください。金彩装飾のある場合は、剥落を避けるため強くこすらないでください。食器洗い機による洗浄はお控えください。ご使用後はなるべく早めに洗浄してください。
　

ランクについて

A　美しい
B　やや使用感がありますが美しい
C　アンティーク特有の使用感があります
D　使用感や小傷があります

作品と一緒にお送りする特別な贈り物

井村美術館に属するAJA鑑定協会が発行する鑑定書付き

京都美商株式会社が出版する書籍

お知らせ

世界的に大きな影響を与えているコロナウイルスが一刻も早く収束することを願い、オークション収益の一部を、「新型コロナウイルス感染症：拡大防止活動基金」へ寄付いたします。

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