2019年☆夏☆買付旅行記-⑥ オランダ Hoornという街
ホールンという街 その1
スタッフ買付旅行記-番外編
今回の旅で、どうしてオランダに行きたかったかというと、オランダの「Hoorn」ホールンという街を散策したかったからです。

昨年の夏の旅でお世話になった友人がアムステルダム周辺に住んでいるのですが、今回もその友人に無理なお願いをして、Hoornに連れていってもらいました(^^♪
アムステルダムから車で1時間程度北に向かいます。
Hoorn手前のVisserseilandという場所から湖が見えました。

写真では波は穏やかに見えますが、車から降りると、外は寒くて強風!!!
穏やかな波に反して、大野の髪の毛はバッサバサ ”(-“”-)”
そんな寄り道をしながら到着したHoornはオランダ東インド会社が担っていた貿易の支店がおかれていた町のひとつとなり、今でもその建物が残っていて、博物館になっています。
博物館のご紹介はもちろんですが、恒例の歴史紐解き解説を行っていきます!
江戸時代中期(1680年頃)オランダ東インド会社は日本の伊万里港からの古伊万里、柿右衛門様式を沢山輸出してます。多い時には、1年間で9万個弱!!
徳川家でいうと4代将軍。
「家綱殿!!」と言っている時代ですから、もちろん飛行機も簡単な交通手段もない海を軸にした大航海時代。
遠いヨーロッパの地で、これ程までに需要があった日本の古伊万里ですが、弊社の事業の出発点はこれら古伊万里の里帰りに付随しております。
ネーデルランド(オランダ)からの航海により、佐賀県有田で焼かれた多くの磁器がこの地に着き、400年後の今、その場に自分が立っていると思うとロマンを感じます(#^^#)
Hoornの歴史は古く、716年から町が作られており、17世紀にはオランダ東インド会社(VOC)の支店が設けられ、重要な港湾として栄えます。
街の中心部に、お目見えしました銅像。

Jan Pietersz Coen/Jan Pieterszoon Coen (1587-1629)
第4代オランダ東インド会社総督
銅像に刻まれた文字は意味があることを友人が教えてくれました。
「DISPEREERT NIET」
「分散するな!」という意味のようで、これはVOCのモットーだったとか。
それまで、スパイスなどの香辛料をそれぞれが独自ルートで仕入れ売りさばいていたことにより、価格の均衡が保てず、不利益が出ていたところを、分散せずに、一つのルート(会社)を通すことで、安く仕入れ、より安く売る道を確立して世界で初の株式会社として君臨した「オランダ東インド会社」。
正式には「連合東インド会社」Vereenighde Oost Indische Compagnie (VOC)と呼び、アムステルダム、ホールン、エンクハイゼン、デルフト、ロッテルダム、ゼーラントの6支社から構成された、まさしく「連合会社」。
飛ぶ鳥を落とす勢いのVOCは、結果として1619年にジャワ島のバタヴィア(現在のジャカルタ)を拠点とし、東南アジアの香辛料貿易をおさえ、台湾、スリランカ、マラッカなども占領していきます。
1639年以降は鎖国中の日本との貿易を独占し、続けて、ケープタウンを建設します。

ではでは、そんな歴史を前段階として、博物館の案内に続きます。
この博物館、当時、VOCの支社として使用されていた建物なんですって。なんとまぁ…(*´▽`*)
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