2018年のクリスタル旅行記⑧ パリのバカラ店舗でAntoineさんにご説明していただきました
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スタッフの旅行記-⑧
そろそろ終盤にさしかかってきました、今回の旅行。
クリスタルに関係するとなると、最後はパリに向かわなくてはいけません!
訪れたのはパリにあるバカラの店舗とバカラ美術館
まずは、パリ市内のバカラの店舗に訪れました。
スタッフのAntoineさんに事前にアポを取っていたのですが、とーーっても丁寧に店内を案内をしてくださいました!
今でもMFO(フランス国家最高優秀人-Meilleur Ouvrier de France)を多く輩出し続けているバカラ社。その職人が制作したマスターピースをひとつひとつ説明していただきました。
そして、過去の作品を再現して作られたものも多く展示されていました。
店内から撮影したこちらの作品↓。(後ろ向いてます(*_*))


書籍:Petit Palais
そして、続いて、地下と2階の特別部屋にもご案内くださいました(^^)

作品についてちょっと質問をしてみました。
今なおつくられている’The Czar’s(Tsarとも表記されます。)=ロシア皇帝を意味しているロングステムのグラス。
この作品は、ロシア皇帝ニコライⅡ世がパリに訪れたあと、サンクト・ペテルスブルク宮殿のためのグラスを特注し、その名がつきました。そして、当時ロシアでは一度使用したら二度と使わないので、飲んだら後ろに投げて壊したという言い伝えまであります。
実際にどうだったのかを伺ったところ、「事実ではありますが、常にしていたことはないと思います。その当時でも、職人の作るものに敬意をはらっていたので、例えば王の誕生日や戴冠式など、限られた機会ではそのようなことがあったのではないか。」と話してくださいました。
当時の作品は見かけることも少なくなってきましたが、残っているTsarには「よく壊れずにいてくれたね…」と語りかけたくなります(笑)
そして、二階の特別部屋には、まばゆいクリスタルでかざられたお部屋がありました。
紹介してくださったAntoineさんの説明を聞いていると、本当にバカラがお好きなんだなぁと感じました。私はアンティークの作品に集中していて、現代バカラの作品はたまに拝見するぐらいだったのですが、250年続くその裏には、脈々と続く想いがあることを感じる時間でした(^^)
そして、一緒に同行してくれた友人の感想も私的には印象的だったのでご紹介(^^)/
今でも人気シリーズのタリランド のショットグラスでエスプレッソを出していただきました。
1937年に発表されたデザインで、フランスの名高い外交官タレーランの名に由来します。

写真を撮れなかったので、上画像は弊社の古いタイプの作品。
友人が「口当たりが大変よかった!! タリランドほしいと思った(^^♪」と。
唇って、神経が研ぎ澄まされているようで、特に敏感なんだとか… グラスは口にするものなので、使用感ってとても大切なポイントなんだなぁ…と気づきをくれました。
こだわって作品を作り続ける姿勢に、歴史を感じ、その想いを心を込めて説明していただき、贅沢な時間となりました。
Antoineさん、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました!
続いてバカラ美術館に向かいます。
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京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。
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